復刻!アルファロメオ版『悪魔の辞典』

もう10年以上前ですが、mixi日記に『悪魔の辞典』というシリーズを不定期に載せていました。

最近、読み返してみたら、我ながら面白かったので、このブログにも残しておこうと思いました。

 

(以下、2009年〜2012年のmixiから抜粋)

風刺とブラックユーモアに溢れたアンブローズ・ビアス『悪魔の辞典』は、例えばこんな感じです。

<悪人>  人類を進歩させてゆく最も重要な要因。
<幸福>  他人の不幸を眺めることから生ずる気持ちのよい感覚。
<恋愛>  一時的な精神異常。結婚するか、病気の原因から患者を遠ざければ簡単に治る。

これに倣ってアルファロメオ版『悪魔の辞典』をいくつか定義づけてみました。

<サビ>
湿気などによりボディ表面鉄板が酸化し、赤い皮膜を形成する。

旧式のアルファロメオの多くはこれでコーティングされている。

また、その状態を風流に感じる心。わび・さび。

 

<少年ジャンプ> 
マンガ雑誌風の体裁を整えている。

実際のところ、錆びた旧車の床の穴を隠すための小道具である。
アルフィスタA 「この車、床に穴が開いて地面が見えるんですけど…。」
アルフィスタB 「ああ、それじゃあ、そこに置いてある少年ジャンプで隠しておいて。」

 

<修理費>
マフラーを社外品へ新調した際に<奥様>へ報告する費用の名称。
「マフラーに穴が開いちゃって修理したんだよね。痛い出費だよ。マンマミーア!」

 

<軽量化>
オリジナルのボンネットをカーボンやアルミなど軽量で高価なパーツへ取り替えること。

これらの費用は<奥様>に<修理費>として報告される。あるいは一切報告されない。
また<サビ>によりボディ一部が欠落し、自然に<軽量化>する場合もある。

この場合、費用はかからないので<奥様>への報告義務は生じない。

 

<アルファサウンド>    
エンジンや排気管から発生する大きな音。

アルフィスタは快音と呼んでいるが、アルフィスタ以外は騒音と呼んでいる。

 

<花火大会>
キャブ車系アルファロメオのマフラー付近で催される音と光のファンタジー。
夜間もしくはトンネル内で鑑賞することができる。
「よっ、ジュリ屋ーっ!」

 

<編隊走行>
変態走行とも表記する。アルファロメオを列ね、集団で走ること。
その実体は、<アルファサウンド>と当人たちが呼ぶ単なる騒音をまき散らす反社会的な行為である。

ちなみに暴走族との違いは、年齢の高さである。

<奥様>
アルファロメオ趣味を楽しむために越えなければならない最大の障壁。

 

<ムダ>
社会、あるいは<奥様>から見たアルファロメオというクルマ。

 

<洗脳>
草食男子をアルフィスタに変えること。

 

<段つき>
立て付けの悪い初期型ジュリアのボンネットのこと。
また<ドア段つき><トランク段つき>などの状況も多々目撃される。

<小学生>
実年齢は親父なのに精神年齢は12歳くらいのアルフィスタ。
アルフィスタA  「お前、小学生レベルか!」
アルフィスタB  「失敬な!中学生レベルだっつーの!」

 

<下見>
ツーリングのためにシトロエンでルートを確認する行為。晴れる場合が多い。

 

<本番>
<下見>で練ったルートをアルファロメオでツーリングする行為。雨になる場合が多い。

 

<トレッキング>
山へ走りに行った際、突如、走行不能に陥り、泣く泣くクルマを置き去りにして徒歩で帰宅する行為。
アルファロメオでは多数の報告例があるが、最近シトロエンでも1例が報告された。

 

<事件は会議室で起こってるんじゃない!>
事件はたいてい人里離れた山中で起こり、そこはたいてい携帯電話が繋がらない。

<ひよ子>
旧車のエンジンルームに現れ、ぴよぴよと可愛い声で鳴く、いたずら妖怪。 

 

<ちっちゃいおっちゃん>
アルファロメオでツーリングしている時、どこからともなく現れるおっちゃん妖怪。
小学生くらいの身長で、目にも止まらぬスピードで移動する。
スターウォーズの仲間で言えば、ヨーダに相当する。

 

<おかまのおっちゃん>
アルファロメオでツーリングしている時、どこからともなく現れるおっちゃん妖怪その2。
ちょっぴりおかまなキャラ。ちょっぴりお茶目な好青年にご執心。
鬼太郎の仲間で言えば、こなきジジイに相当する。

 

<2ショット>
カフェでアルファ乗りのおじさんが2人っきりでケーキを食べること。
アルフィスタA   「あ、そっちのケーキ、一口くんない?」
アルフィスタB   「いいよ。プチっと交換だね。ルンルン。」  

シェアするも良し、見つめ合うも良し。その怪しい構図。

 

<グループショット>
カフェでアルファ乗りのおじさん数人がパフェを食べること。その怪しすぎる構図。

周囲から恐怖と軽蔑の目線が注がれる。
近くにいたボク  「あのおじさんたち、大人なのにみんなでパフェ食べてるよ。」
その母親  「見ちゃダメ!危ないからおとなしくしてなさい!」

 

<ロマンチック>
アルファロメオを愛する無垢で純情な心。

 

<マロンチック>
モンブランや栗きんとんを愛する無垢で純情な心。
アルフィスタA  「アルファロメオは男のロマンさ。」
アルフィスタB  「そして、モンブランは男のマロンさ。」
アルフィスタA&B  「だよね。ドゥワッハッハッハー!」(と豪傑笑い)
近くにいたボク  「ママ、あの人たちなんか変だね。」
その母親  「見ちゃダメ!危ないからおとなしくしてなさい!」

 

ちょっぴりトンチを効かせてみました。      
内容はすべて創作であり、実在のアルフィスタとは一切関係ありません。

COMMENT

  • なつかC〜っ!!!
    素晴らしい創作クリエイティビティですね。でも写真の、山中でUFOに拉致されようとしてるアルファ、なんだか見覚えがある様な。。。あの不思議な体験は、やはり悪魔の仕業だったんでしょうか?

    • 石川 より:

      <UFO拉致事件>?
      夜の山中、アルファロメオがUFOにアブダクションされている?
      …なんかおかしいですね。
      用語はすべて創作で、実際の出来事ではないはずなんですが…。
      悪魔に魅入られた妄想かも知れません!(知らんけど)

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PROFILE

石川 孝太郎

八ヶ岳ガレージハウスオーナー。1960年、愛知県豊橋市生まれ。現在、愛知県名古屋市と山梨県北杜市の二重生活を送っている。妻、娘、息子の四人家族。血液型O型。好きな食べ物は、カレーなど子供の好きな物全般。好きなクルマは、音の良いアルファロメオ、乗り味が変態なシトロエンなど。晴れた日には、そんなクルマに乗って巨大仏を見に行きたいと願う。機能性より見た目、合理性より無駄、近道より寄り道、抹茶よりバニラ、粒あんよりこしあん。欲しい超能力はサイコキネシス。面白くなければ〇〇じゃない。…など若干の片寄りはありますが、根はいたって常識的な日本人です。

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