BLOG男もすなるブログといふもの

ここ最近、季節の流れが早まっている。

秋が深まり、徐々に冬が訪れる。

そのあわいに紅葉がある。

やっと季節がカレンダーに追いついてきた。

思えば2024年の夏は異様に暑かった。そして長かった。

9月まで完全な夏が続いていて、10月になってようやく待望の秋が訪れた。

季節は後ろにシフトしており、名古屋自宅のキンモクセイは珍しく10月末まで芳香を放っていた。

八ヶ岳について言えば、

先週くらいから紅葉が始まった。

例年に比べれば、10日から2週間ほど遅い。

朝晩の冷え込みのせいか、落葉樹の通りは一気に色づいた。

そして同時に散り始めてもいる。

その対比もまた絵的であり詩的である。

高名な名所に行かずとも半径2km以内でその様を楽しめる。
紅葉がアルファロメオをより一層赤く染め上げる。

などと悦に入っていたら、たまたま知人に遭遇する。

この時期、カエデ並木を通過する車両の量は、普段よりかなり多い。

紅葉の並木をゆるりと流すのは気分がいいものだ。

春の桜もそうであろうが、秋の紅葉も人々を引き寄せる。

太古の昔から変わらない人の性なのであろう。

香りの10月、色彩の11月、この暮れてゆく季節が一番心に馴染む。

私的には、力に溢れた夏ではなく、癒しと落ち着きとある種の切なさに満ちた秋が好きだ。

紅葉は、いわば木々の老化だろうが、それは人もクルマも皆同じ。

今はしばしの時間、それを楽しみたい。

日本に生まれた至福を味わいたい。