半径20mと半径2kmの秋
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- 日記
ウォーキング日誌1321日。
歩くには良い季節になってきた。
秋の空気感が心地よい。
自宅(=名古屋)周辺の住宅街。だいたい決まったルートを歩くのが毎日の日課である。

この時期で普段と違うのは、角を曲がるとキンモクセイの芳香が漂ってくることだろうか。
ちょっとした日常の変化はちょっと嬉しい。
小さな秋が半径20mに拡散している。

季節の移ろいは、嗅覚に訴えてくる。
そして、心は郷愁と平安に満たされる。
長かった夏の暑さは、9月10月にもしわ寄せが来るため、キンモクセイも11月になってしまった。
半月以上遅い。

そんな遅めの秋の名古屋を後にして八ヶ岳へ向かう。
私の毎週の行動パターンだ。
片道220km&標高差1000mの道すがら、周りの木々は明確に鮮明さを増してゆくのがわかる。
距離と標高に応じて秋は加速している。
名古屋では紅葉はまだまだだが、八ヶ岳ではすっかり紅葉色に染まっている。
二拠点は季節にすると1ヶ月から1ヶ月半ほど違う。
わずか1日の移動の中で2つの季節を体感できる。

八ヶ岳ガレージハウスの朝。
11月初旬ではあるが、周囲はかなり冷え込んできて、すでに霜柱も立つようになってきた。
今年は冬の訪れが早いようだ。

空気が澄んで富士山がきれいに見えるようになった。
山並みの輪郭が先鋭的でキレが良い。


反対側に目を向ければ八ヶ岳が勇姿を見せてくれる。
フィルターがかかったような夏場とは明らかに空気の透明度が違う。

もちろん紅葉も素晴らしい。
半径2km、近所の散策で紅葉狩りを楽しめる。


とは言え、美しい色彩の宴も今がたけなわ。
10日もすると終わってしまうだろう。
春の桜と同じく自然の移ろいは短い。
やがて落葉し、風とともに去ってしまう。

長い夏と短い秋、そして長い冬。
冬の気配を感じながら今はただこの美景を目に焼き付けておきたい。




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