県境なき蛇団 〜GO!GO!WEST 2019〜

クルマという乗り物は、当然だけれど、地上しか走れない。

でも、だからこそ面白い。

路面の凹凸を感じ、窓から入る風を感じ、バイブレーションとエンジンサウンドを感じながら走る。

一年に一度のGO!GO!シリーズ、今年は西へ。

オールドアルファを駆り、約束の地へ。

めざすは超絶ワインディングの宝庫、中国山地。

11月の連休を利用して1500kmを走る、僕らのミッレミリアだ。

 

【DAY1  610km】

深夜2時、東名阪道大山田PAに集まった5台の東海ジュリア団。

ワクワクと少しの不安を乗せて、僕らのミッドナイトランが始まった。

西の鬼門となる宝塚渋滞を避けるため、高槻JCTより新名神ルートを行く。

京阪神エリアを抜ければ、第一関門突破だ。

中国道加西SAで2時間程度の仮眠と朝食を摂り、さらに西へ。

ここから先は、ひたすら一直線。

正午、中国ジュリア団との合流地点、七塚原SAに到着。

県境なき蛇団、一年ぶりの再会を果たす。

昼食を摂った後、13台が編隊を組んで出発。高速を下り、一般道へ。

世界遺産=石見銀山の鉱山町、大森に到着。

エリア内は、クルマが入れないので、バスと自転車に乗り換えて進む。

修学旅行気分で石見銀山の間歩(まぶ)=坑道を探検。

そもそも石見銀山は鎌倉時代に発見されたのだが、以来200年以上も忘れ去られていた。

そして、戦国時代に再発見されたと言う。

 

【DAY2  310km】

明けて2日目。

天候は曇り。山は、わずかに色づき始めている。

ドライバーズミーティングを行い、5〜6台の小編隊で3チームを組む。

島根は石見地方に、僕らが密かに<天国ロード>と呼ぶ農道がある。

絶妙な曲率、適度なアップ&ダウン、スピードレンジ、ディスタンス…どれをとっても比類なし!

トンネル内にアルファサウンドが響き渡れば、気分はワインディングパラダイス!

1時間おきの小休止のたびに、駐車場ミーティングが始まってしまうのは、クルマ好きの性であろう。

広島県北部、筒賀の大銀杏。

樹齢1100年、高さ48m、周囲8.2mの見事な巨樹である。

黄色い絨毯が地面を埋め尽くすと言うが、まだ少し時期が早かったようだ。

山中に忽然と現れるイタリアンレストラン。

週一だけの営業だそうだ。ランチをいただく。

夕刻、本日の最終目的地、錦帯橋に到着。

錦帯橋バックにお約束の記念ショット。

すっかり暗くなった頃、広島市内のホテルに到着。

地道だけで300km超のDAY2は、GO!GO!WESTのメインディッシュ。

さすがに走り甲斐があった。

100万ドルの夜景(?)に癒される。

 

【DAY3  410km】

3日目の朝。

部屋から、広島湾のオーシャンビューを望む。

海があり、山があり、都会がある。

ここは、リゾートと都市が集約された融合シティ。

チェックアウトを済ませると、駐車場で素敵な女神がお出迎え。

地元のアルファ乗りSさんの愛車、ジュリエッタSS(スプリント スペチアーレ)だ。

市内をしばしランデブー、マツダ本社へと向かう。

マツダミュージアムツアーを楽しむ。

広島に原爆が落ちた時、山が盾となってマツダ工場は、被災を逃れたそうだ。

戦後、オート三輪を皮切りに復興を遂げ、しかし、その後も何度か経営危機にあった。

歴史の証人たちであるクルマ一台一台たちが、饒舌に語りかけてくる。

お世話になった中国ジュリア団に別れを告げ、撤退戦のGO!GO!EASTが始まった。

中国道をしばらく快走するも、岡山と兵庫の県境で渋滞に遭遇。

旧車にとっての渋滞は、苦痛以外の何物でもない。

耐えきれず、思わず高速を下りてしまったのだが、その後、真っ暗な山の中を1時間以上も彷徨うことになる。

仲間と分かれた単独行だったし、山中ですれ違うクルマは皆無。

星空だけがやたらに美しく、夜の谷間にアルファサウンドが虚しくこだまする。

一体、ここはどこなのだ?

心細さで泣きたくなる。

「アルファロメオ、中国山中で消息を断つ」の見出しが僕の脳裏をよぎるのだった。

しかし、何とかリカバーし、20時頃に後泊の神戸三田のホテルに辿り着く。

文明の利器、スマホのおかげだ。

現代人には、もはやスマホなしの人生は、あり得ない。

 

【DAY4  200km】

晴天の4日目朝。

自宅まで残り200km。旅の終わりまで後わずか。

名神高速大津SAで東海ジュリア団、解散。

GO!GO!の締めは、ゴーゴーイチの豚まんで。

 

最短距離より遠回り。ナビでは行けない旅がある。

1500kmの行程は、沢山の小さなシーンが連続した一編のロードムービー。

参加者全員の共通体験は、いつか共通の美しい思い出になるだろう。

アルファ仲間は血盟団。旅を通し、絆と友情は、より強固になる。

オールドアルファで旅をするGO!GO!シリーズ。

来年は、舞台を東日本へ移して、 GO!GO!EAST 2020だ。

僕は、今からその日が待ち遠しい。

COMMENT

  • 東海関東方面軍隊長殿、長旅お疲れ様でした!
    今回はこれと言ったトラブルも無く、全員無事完走という事で、まずは大作戦成功ですね。
    DAY2 の後半スケジュールが押してしまい、錦帯橋をぞろぞろ渡れなかったのが唯一の心残りです。これは再来年以降のWESTでリベンジですね。
    帰路の山陽道若者隊 vs 中国道おじさん隊の対決結果がどうなったか気になっていましたが、今回は引き分けというところでしょうか?
    今から来年のEASTにワクワクドキドキです🍀

    • 石川 石川 より:

      中国方面軍司令官 おんぼろアルファ殿
      いつもながらの至れり尽くせりのエスコート、ありがとうございました。
      また、ひとつ、GO!GO!のヒストリーに楽しい思い出が加わりました。
      20台近くのツーリングで、何事もなく無事に終了できたことは、まさに奇跡!としか言いようがありません。
      あえて言えば「ピザ、本当は4枚なのに、俺は2枚しか食えなかった事件」くらいでしょうか。
      来年のEASTは、成長著しい若者たちが、企画を行います。
      大いにご期待ください!

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PROFILE

石川

石川 孝太郎

八ヶ岳ガレージハウスオーナー。1960年、愛知県豊橋市生まれ。現在、愛知県名古屋市と山梨県北杜市の二重生活を送っている。妻、娘、息子の四人家族。血液型O型。好きな食べ物は、カレーなど子供の好きな物全般。好きなクルマは、音の良いアルファロメオ、乗り味が変態なシトロエンなど。晴れた日には、そんなクルマに乗って巨大仏を見に行きたいと願う。機能性より見た目、合理性より無駄、近道より寄り道、抹茶よりバニラ、粒あんよりこしあん。欲しい超能力はサイコキネシス。面白くなければ〇〇じゃない。…など若干の片寄りはありますが、根はいたって常識的な日本人です。

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