Apple Watchと坂と私
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- 日記
小脳出血以来、ウォーキングと血圧管理が私の日課となっている。
そのためApple WatchとOMRON血圧計の2つのツールが欠かせない。
2つともiPhoneでデータ管理できるため、使い勝手が非常に良い。
目下のところ、一番の愛機と言っても過言ではない。
小脳出血時、平衡感覚に少々支障が生じた。
真っ直ぐ歩いているつもりでも実際は左にブレてゆく。
歩行バランスに問題があった。
それを補正するため、リハビリはとにかくウォーキング。
ひたすら歩いた。ひたすら歩いたら距離が伸びる。
その管理のためApple Watchを買ったのだが、これが想像以上に良かった。
歩数・距離・消費カロリーはもちろん、細かいデータもすべて記録される。
その数字を見るのが楽しくなる。勢いテンションも上がる。
ウォーキングコースは、自宅やガレージハウスの半径2〜3kmだが、この反復繰り返しを10ヶ月続けた。
おかげで血圧は安定した。
だが、体重はなかなか減らない。
そんな時、気になり始めたのが、坂だ。
坂歩きは、平地歩きより負荷がかかる。
八ヶ岳は山だから、ウォーキングの基本は、坂になる。
ただ、写真を撮るとわかるが、坂というより平地に見える。
八ヶ岳の南斜面はいたってなだらかだ。
一方、名古屋の自宅周辺は高低差が激しいエリアである。
上がっては下がり、下がっては上がる。
丘と谷が連続する地形となっている。
八ヶ岳の写真と比べると一目瞭然。急勾配な様子が明らかだ。
八ヶ岳と名古屋、高地と低地。山と都会。
この2拠点でどう違うのか?
実際歩いてみると大きな違いに驚く。
Apple Watchで計測したデータを比べてみた。
八ヶ岳はシンプルな周回コース、名古屋は住宅街の坂を巡る変化に富んだコース。
標高を見てみると、八ヶ岳は991〜1061m、名古屋は30〜54mとその差は歴然。
しかしながら、上昇の高さは、73mと132m、名古屋の方が勝っている。
名古屋の方が坂が多く、その総和が上昇の高さとなる。
そして、坂を上がる時に心拍数も上昇する。
これは心拍数グラフの凹凸にも顕れており、とてもわかりやすい。
あと、1日のデータからもわかったことがある。
これは6月4日八ヶ岳と6月7日名古屋のアクティブカロリーの比較である。
運動内容としては、ウォーキングに加えてインドアバイク(自転車漕ぎ)。
両日とも頑張って3000kcalを消費したが、運動時間を比較すると名古屋の方が50分ほど多い。
また、歩数や距離も名古屋の方がだいぶ多くなっている。
つまり、名古屋では運動量を増やさないとカロリー消費ができない。
かたや、八ヶ岳では少ない運動量で効率的なカロリー消費ができる。
標高1000mにおける高地トレーニングは、きわめて有効なことがわかった。
運動するなら八ヶ岳が◎と言うことになる。
とは言うものの近所の坂ウォーキングは、楽しい。
坂愛好家のタモリ氏によると、坂の評価ポイントは4つあるそうだ。
①勾配 ②湾曲 ③江戸情緒 ④名前の由来である。
残念ながら名古屋の坂は、ほぼ名無しだし、昭和平成の住宅地だから江戸情緒もない。
なので、坂歩きにおいて私が最も重視するのは①の勾配である。
勾配が険しいほど負荷が増し、制覇した時の達成感が高い。
上記写真にあるA〜Eの坂が、私のウォーキングコースに存在する。
いやむしろ、あえて急坂のあるルートを選んで歩いているのだが。
昔の人の言葉を借りるなら「人の一生は重荷を負って険しき坂を行くが如し」だろう。
優秀なのは、Apple Watch。
内蔵されている気圧センサーを使って、その相対的な差から階数を計測しているらしい。
1階は約3メートル=16段でカウントしており、A〜Eそれぞれの坂を階数に換算する。
Apple Watch 、恐るべき能力を有したマシンだと思う。
いずれにせよ、坂は健康に良い。
そして、Apple Watchは時計ではなく、健康維持装置にほかならない。
坂を求めて歩く私の素晴らしき相棒である。
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