永遠のG
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- 日記
今年最高のエンタメは、ゴジラだ。
『ゴジラ-1.0(2023)』はすでに3回観た。
MX4Dを2回、DOLBYシネマを1回。
それほどまでに面白かった。興奮冷めやらぬ熱量のまま、映画館に通ってしまった。
1960年生まれの私にとってのゴジラは、『地球最大の決戦(1964)』が原点である。
これが父に連れられ映画館に観に行ったファーストゴジラだった。
幼稚園ではいつもゴジラの絵を描いていた。
小学生の頃は東宝チャンピオン祭りのゴジラ映画を心待ちにしており、私のゴジラ熱は『ゴジラ対ヘドラ(1971)』あたりまで続いた。
しかしながら、中学/高校と大人の階段を登り始めると、その熱は徐々に冷め、成長とともに薄れていったのである。
やがて時は超速で流れ、大人の階段を降り始めた50代後半、私の中に再びゴジラが来襲した。
ゴジラ空白歴45年の自分、その前に姿を現したのが『シン・ゴジラ(2016)』である。
この作品は衝撃だった。
形態が変化する異形のゴジラ、無表情のまま淡々と進行する会話劇…その組合せの妙。
かつてない挑戦的な新解釈ゴジラ映画がここにあった。
単純な怪獣スペクタクル映画ではなく、大人の鑑賞に耐えうる観念映画であった。
新ゴジラかつ真ゴジラかつ神ゴジラ。
耐えて久しかった和製ゴジラは、庵野秀明監督の手により恐るべき高次元ステージで甦った。
『シン・ゴジラ』から7年、『ゴジラ-1.0』が公開されると聞き、期待は膨らんだが、一抹の不安もあった。
比較される相手が神作『シン・ゴジラ』では、相当に辛いのではないか…。
どうする山崎貴…。
と思いきや、フタを開けてみれば予想を裏切るとんでもなく素晴らしい作品に仕上がっていた。
これは過去最高のゴジラ映画ではないか!
脚本、役者陣、VFX、音響など各パートが統合的に整った傑作エンターテインメント!
『三丁目の夕日』『永遠の0』『アルキメデスの大戦』など過去の作品で磨いた演出とVFXがすべてこの作品にぶち込まれている。
まさに山崎貴監督の集大成と言える作品だった。
特に破壊王ゴジラが出色。
CGによる動きや破壊シーンは、着ぐるみ時代からしたらまるで別物のよう。
一撃必殺熱戦ビームや問答無用の建物破壊シーンは、ど迫力の一語に尽きる。
これでハリウッド作品の1/10以下の予算だから大したものだ。
Made in JAPANの矜持、ここにあり、だ。
あまりにゴジラがカッコ良かったので “S.H.モンスターアーツ ゴジラ 2023” を大人買い(プレミア価格¥24,800)してしまった。
いわば自分へのクリスマスプレゼント。
それにしても、このフィギュアの造形は素晴らしい。
『ゴジラ-1.0(2023)』、結局3回観たが、不思議なことに2回目の鑑賞が一番感動が大きかった。
映画を観るなら2回目がベスト。
2024年早々にモノクロ版『ゴジラ-1.0/C(マイナスワンマイナスカラー)』が公開される。
これはかなりヤバいらしい。
間違いなく観に行くだろう、少なくとも2回は。
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