クラシックカー、沖縄を走る
コメント 2件
- 日記
青い空、海、白い砂。
色彩のコントラストとグラデーションが紡ぎ出す南の島の絶景。
3月上旬、沖縄に行ってきました。
自身にとっては初沖縄。
普段はクルマ旅が多いので、飛行機旅は超久しぶりでした。
とは言いつつ、今回は沖縄をマイカーで走ることが主題。
67年式のシトロエンDS21を船で沖縄へ運び、これで島を巡ります。
「Giro dell’isola Okinawa」、つまりは「沖縄島巡り」。
縁あってクラシックカーラリー=「ジロ・デッリゾラ沖縄」に夫婦で参加することに。
初沖縄&初ラリー。
ドキドキとワクワクが止まりません。
自分のクルマを沖縄で走らせる体験なんて稀有なことだし、一生の思い出に行ってみよう、という気持ちになりました。
ラリーは、3日間。
スタンプラリーとPC競技を繰り返しながら観光地を巡る。
コマ地図とスマホとPC競技指示書とラリーコンピュータ、これらの道具を使いつつ、レッツ・ゴー!
私がドライバーで、奥さんがコ・ドラ。
二人とも初めてだし、協力しながらやらないと前に進めません。
でも、これは良かった。サブタイトルはいかに絆を深めるか。それに尽きます。
初めてドライブする道は新鮮だし、前を行く旧車群も素敵な風景だし、他では代え難い経験をさせてもらいました。
沖縄の景色は風光明媚の一語。
エメラルドブルーの海に感動です。
難しいのは、PC競技。
40mを7秒とか、30mを7秒とか、常に変速するスピードで線を踏みながら、連続する区間を走る。
これを1/100秒で計測しつつ成績を出すのですが、不慣れな走りにアタフタの連続でした。
しかし、参加者の多くの猛者たちは手慣れたもので、そつなくこなしてゆきます。
さて、シトロエン君も途中、エンジンがストールしてしまいました。
往々にして、事件は会議室ではなく、現場で起こるものです。
旧車あるあるって感じでしたが、ラリーには、頼れるメカニックが同道しており、安心印。
アウトニーズさんの若手メカニックのおかげで現場で緊急対応。
リタイアすることなく競技を継続できました。
また、毎朝の出発時に車両整備や暖機運転、クリーニングを行っていただき、大変助かりました。
素晴らしい対応のスタッフには頭の下がる思いです。
催しで非常に感激したのは、美ら海水族館でのパーティー。
閉園後に水族館を貸切りし、ジンベイザメが浮遊する大水槽の前で乾杯する奇跡のシチュエーション。
これ以上ない、まさに最高の演出でした。
最後になりましたが、この旅で最も重要なこと、忘れてはならない記憶がありました。
それは、今も残る戦争の傷跡です。
沖縄ラリーでは、観光に加えて慰霊碑やガマを訪れました。
沖縄にルーツを持つ主催者の意図に基づくものでしたが、この企画は本当に良かったと思います。
戦後80年近くが経ちますが、日本国内唯一の地上戦が沖縄戦。
一人につき50発の爆弾が投じられた。
24万人の軍人と民間人が亡くなった悲惨な戦いでした。
個人的な話ですが、平和の礎には、戦死した私の叔父の名前も刻まれています。
日本史では明治維新くらいまでは詳しく学ぶのですが、近現代史はほとんど学んでいません。
沖縄戦についてもあまり知らなかった。
残念ながらそれが現実です。
ここ沖縄に来て、そうした慰霊の場所を巡ることで、初めて知ることができた。
学ぶことの大切さ。
自身、数十年ぶりの修学旅行になったと思います。
映画や本だけではわからないことも現場に来て知ることができる。
悼む気持ちも湧いてくる。
涙も流れてくる。
それが今回の旅で得た最大のことだと思います。
「ジロ・デッリゾラ沖縄」、主催の皆様、参加者の皆様、本当にありがとうございました。
ラリー、観光、慰霊など素晴らしい体験ができたことを感謝します。
COMMENT
ご無沙汰しております🍀
これは色んな面で一生の想い出となりそうな、素晴らしいイベントでしたね👍👍👍 これからいよいよイベントシーズン、私も活動開始しなくては!
こちらこそご無沙汰しております。
今回のラリー、大きく言って4つの成果がありました。
①初めての沖縄 ②初めてのラリー ③ラリーを通じての絆 ④沖縄戦
どれも行かなかったら、できなかったことです。
いずれも旧車が繋いでくれた忘れがたい紡い思い出になりました。
クルマで旅する日本。できる限り続けたいと思っています。