錦秋と初冬のあわい
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- 日記
天空から光が降り注ぎ、南アルプス甲斐駒ケ岳が神々しい姿を現した。
冠雪は、日に日に少しずつ、時に劇的に変化して冬の訪れを告げてくる。
季節の移ろいは、風景の移ろい。
すべて自然界の視覚情報が教えてくれる。
歳のせいだろうか、山を見上げて暮らすことが多くなった。
そんな行為が日課と化している。
標高3000メートル級から標高1000メートルの日常へ。
小淵沢においても、日々の寒暖差が大きくなった。
晴天率の高い八ヶ岳エリアは、晴れていれば、この時期でも暖かい。暑い日さえある。
が、日没とともに気温は急降下する。
朝晩で氷点下になる日も出てきた。
すでにストーブを使い出したが、まだメンテナンスが終わっていない。
コロナ禍によりストーブを新規設置する家が増え、また、例年なら冬に都会に戻る別荘住人も冬ごもりへ徐々にシフトしている。
この2シーズン、薪ストーブへの需要が高まっているが、反面、メンテナンス要員が足りていない。
毎年、遅くとも9月くらいにはメンテナンスを完了しているのだが、今年は11月のストーブシーズン突入後しかメンテナンス予約できなかった。
高所に上り、煙突内のススやクレオソートをかき落とす。
煙道火災を防ぐため、1年に1度、必須の作業だ。
続いてストーブ本体のクリーニングと補修。
パーツをバラし、消耗品を交換。終始アナログなメンテナンス作業はプロの手により2時間ほどかかる。
ストーブは、新品時のような輝きを取り戻した。
これから来年の4月までストーブライフを堪能することができる。
薪ストーブリーグ開幕だ。
さて、紅葉。
11月の最初の週、冬が到来する前のわずかな期間、山の鮮やかさはピークに達する。
どこそこの紅葉、と言った名高い観光ポイントがあるわけではない。
近所を散策して、特段、名前のない木を1本1本見て回る。
半径300メートルの小さな旅。
赤、黄色、オレンジ、緑。
その組み合わせの妙。
極彩色が奏でる色彩シンフォニーが、目と心を楽しませてくれる。
そのシンフォニーに誘われて、訪れる人やクルマたちがいる。
小淵沢の紅葉は、先週が見納めだったろう。
そして、ヒラヒラと舞い落ちて落葉の絨毯となる。
やがて、風がそれらを吹き飛ばし、山全体が色褪せてモノトーンの季節がヒタヒタとやってくる。
その落差もまた味わい深い。
11月。ごく短い時間の中で季節の彩りが移ろう。そのあわい。
COMMENT
さすがに八ヶ岳の紅葉は鮮やかで、早いですね〜
広島方面は、中国山地は11月初旬、里の方は中旬〜下旬が紅葉の盛りでした。
遅ればせながら、ジュリアでGOGO自主練しながら、紅葉ドライブ動画作ってみました。見覚えのある場所があるかもです🍀
https://youtu.be/jS9wjAUXrR8
懐かしの中国山地、アルファサウンドが素敵すぎ!めっちゃ行って見たいです!