旧人類は旧車の夢を見る
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- 日記
1960年前後に生まれたジェネレーション。
我々も“新人類世代” と呼ばれた頃があった。
上の世代の大人たちから “一風変わった価値観を持つ若者たち=新人類” と評された。
今は、只の変態系オッサン=旧人類になってしまったが、かつては若者と呼ばれた輝かしくもこっ恥ずかしい時代があったのである。
ミレニアル世代やZ世代からすれば、「昔々、あるところに…」な日本昔話だろう。
元“新人類世代” と現代世代との最大の違いは、モノへのこだわりの有無ではないだろうか。
時計、オーディオ、カメラなど…我々世代は、モノが大好きである。
その代表格が、クルマだ。
夢とロマンに溢れている。
クルマと共に過ごす時間は、至福そのもの。
幸せの図式はストレートにシンプルだ。
1973年式アルファロメオ2000GTVと1967年式シトロエンDS21。
私にとっては、別格の存在である。
ただし残念なことに、これら2台は、今、手元にない。
なぜなら、メンテナンスの最中だから。
ガレージにあるより工場にある方が長いんじゃないの!と揶揄されることが多い。
確かにそうだろう。実用車ではあり得ない。
しかし、築50年の旧車(人間で言えば300歳くらい?)にメンテは常に必要だ。
新人類ならぬ旧人類には、旧車が相応しい。
人もクルマも共に年老いてゆく。生涯を共に生きる。そんな相棒にほかならない。
生まれし月日は異なれど、同年同月同日に死すことを願わん。
とプチ三国志風に言ってみたりする。
それはそうとして、私のアルファロメオを試走したガレージハウスの住人Gさんが、いたく気に入ってしまった。
そして、あろうことか、いきなり赤のアルファロメオ ジュリア1600ccを買ってしまった!
これには驚いた。
たまたま極上の出物が見つかったラッキーもあるが、クルマとの出会いは縁と言う外はない。
本人は、アウディのスーパースポーツやスーパーバイクなどバリバリモダン系高性能マシンに乗っていたのだが、急に古いアルファロメオに関心が湧いてしまった。
たかだか100馬力だし、さして速くはない。
だが、エンジンは全開できるし、サウンドもグロロロローッとご機嫌だ。
速くはないが、いかにも速く走っている、そんな錯覚に陥ってしまう。
運転中は、夢の中だ。
八ヶ岳の気候も道も、この手のクルマにベストマッチ。
旧車を存分に楽しむことができる環境がここに揃っている。
ちなみにGさんは私より一回り若い。
が、世代を越えて旧車を楽しむ。他人事ながら私も嬉しい。
住人Mさんの場合。
Mさんの愛車の1台にアルピーヌA310がある。
1970年代から1980年代中盤のフレンチスポーツだ。
超個性的なスタイルや変態感(良い意味で)がたまらない。
1万台くらいが作られたそうだが、今や日本に何台あるのかよくわからない。
ガレージハウスに集まって、ツーリングに出かける算段だ。
時にトラブルもあるが、これも旧車乗りのあるある大辞典。
仲間たちのヘルプでなんとか乗り切る。
お互いに助け合う。旧車趣味は、互助会のようなもの。
1台では不安だが、みんなで行けば怖くない。
絆は必然、固くなる。
人生で必要なことは旧車が教えてくれるのだ。
そして、住人Nさん、生粋のポルシェ乗りだ。
週末の早朝、摂氏零度。
道の駅小淵沢に10数台のナローポルシェ軍団が集まった。
ナローがこれだけ集まると壮観である。目の保養だ。
そして、どの個体も調子良い。
旧車と言えども、そこは流石にジャーマン。
ナローは、911の中でも最初期モデル(1960年代から70年代初頭)で、現代の911に比べると二回りほど小さい。
小型軽量高性能を地で行く希少モデルだ。
駐車場ミーティングを終え、八ヶ岳一周ツーリングに出発。
伝説の73カレラ。走る姿が美しい。
10月は気候も穏やかで八ヶ岳や蓼科でクルマイベントが目白押しだった。
残念ながら、旧車不在のため、個人的にはどこにも参加できなかったが、多彩なクルマたちに出会う僥倖を得た。
10月はたそがれの国。
たそがれつつある旧人類は、旧車の夢を見ている。
待つことも旧車乗りの宿命だったりする。
COMMENT
お久しぶりです〜、同じくかつて新人類と呼ばれていた旧人類の旧車好きです。
いい季節になりましたね〜。私もジュリアで大山ラリーイベントに参加したんですが、互助会のお世話になってしまいました(笑)
来年あたりGOGO互助会やりましょう🍀
どーもこーもご無沙汰です。元新人類の旧人類です。
ブログにも書いたように、実はジュリアが手元にありません。
GOGOを予定していたのですが、結局薬局、今年は断念しました。申し訳ありません。
2022年はいろいろありましたが、来年こそが再スタートの年!と勝手に思っている次第です。
その時は、どうかひとつ、よろしくお願いしまーす!