10月の旅人
コメント 6件
- 日記
緩やかな下降線を描きながら、季節が黄昏れてゆく。
見慣れた風景が少しずつ変化してゆく。
移ろい変わる季節の中で、人はいながらにして時間軸の旅をすることができる。
何日かぶりに名古屋の自宅に戻ると、庭のキンモクセイが濃厚な香りを放っていた。
だが、標高1000mの小淵沢では、ついにこの香りを嗅ぐことなく、季節が過ぎ去った。
高地における植生は、明らかに異なっている。
おそらく、キンモクセイの森林限界を越えているのだろう。
下界に戻ると同時に、季節が1ヶ月以上戻った。
私のイメージする10月は、意外なことに都会で見つけることができる。
私にとってこの香りは、リラックス効果とノスタルジック効果をもたらしてくれる。
それは、過ぎ去った少年時代に運んでくれるタイムマシーンであり、郷愁装置である。
物理的な時間旅行は無理でも、記憶を辿る旅はできる。
日が暮れるまで遊んだ少年時代、あるいは部活動を終えて帰路につく学生時代。
秋の夕暮れにその香りは満ちていたのだと思う。
香りが、時間を司る。
花の命は短い。この1週間がピークだろう。
そして、この香りが消える頃、秋は一層深まる。
COMMENT
前回は、お世話になりました。心地よい季節を追いかけながら生活するなんて、理想的ですね。皆さんに心配をお掛けしたロメオも、オルタネータの端子弛みが根本原因と分かりまして、まずは、一件落着でした。また、ご一緒出来る日を楽しみにしております。
小淵沢ではもうストーブを焚き始めているというのに、名古屋に戻ったら、まだまだエアコン要りますね。
初参加のGO!GO!、お疲れ様でした。
Mさんに続いて、石川さんのジュリアまでトラブってしまうとは、まさかまさかの展開でした。
しかし、そんなトラブルも含めてアルファロメオは止められませんね。普通のクルマじゃ、こんなレジェンドは生まれませんからね。後になれば、すべて良し。また、次回イベントもご参加下さい!
無事トラブルシューティングが済んで何よりです。なんだかドナドナ病を伝染させてしまったようで申し訳ないです。
それにしても八ヶ岳ブログの芸風、変わりすぎなんですけどっ!
今回は、芸風フォーメーションBで攻めてみました。なんのこっちゃ!
秋を感じる金木犀の香り癒されますよね~
好きです!と告白
桜前線みたいにキンモクセイ前線みたいなものもあるんでしょうか。
東京では、9月の終わり頃に嗅いだのですが、名古屋では10月半ば頃だし、八ヶ岳では、完全スルーでしたし。
日本も地域差、結構あります。