さよなら75
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- 日記
その時、なぜだか “Goodbye to the circus” の歌詞が脳内再生された。
Goodbye to the circus
We hope you enjoyed the show
Now it’s nearly at the end
But it will be back, you know
人生のある瞬間に、あたかも映画のワンシーンのように挿入歌が聞こえてくる。
誰しもそんな経験があるだろう。
この日、友人が愛車ALFA ROMEO 75に別れを告げた。
イタリアのネオクラシックカーにデンマークのPOPグループの音楽。
自分の脳ながら、妙な選曲だ。
だが、このアンバランスな組合せも、不思議としっくり場に馴染む。
確信犯的にわざと破綻させた75のアンバランスな造形、そしてサーカスが醸し出すどこか物憂い雰囲気、それらが脳内のどこかでぶつかり、共鳴したのだろうか。
頭蓋内ドームに反響するミュージックは、ツインスパークの咆哮ではなく、 ひたすら繰り返される“Goodbye to the circus” だった。
別れの日はいつか必ずやって来る。
最後にいろいろと写真を撮っておく。
記憶と記録に残すため。
他人のクルマだからさほどのこともないのだが、少しばかり感傷的な気分にさせられる。
クルマは何かを語りかけてくるようだ。
物にも魂はある。ましてや、それがアルファロメオなら尚更だ。
さよなら75。
君は僕を楽しませてくれた。
今、別れの時が来た。
だけどいつか帰って来ることを僕は知っている。
…でも、多分そうはならないだろうことを私は知っている。
ただ、去り行く者の後ろ姿を見送る。
走っている時の君が一番かっこいいことを私は知っている。
その先に目的地があるのかどうか。そのことを私は知らない。
COMMENT
きれいな75ですね〜
最初、去年広島に来たクルマかと思いましたが、違ったのでちょっとほっとしました。
去年、広島に行った75はSさんのガンメタでしたね。
こちらは、Mさん所有(だった?)のブルーグレーです。良い色ですよね。
ジュリアの足にエアコンの効く(?)75は良い相棒かと。
トルクで走るジュリアと違い、ツインスパークは回さないと走らないので、その辺りの「違いのわかる男」にぜひ乗って欲しいですね。