夏の日々、是好日
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- 日記
都会の夏。リゾートの夏。
一番の違いは、温度と湿度で、八ヶ岳ではエアコンレスが基本です。
そして、もう一つが音の違い。
朝から大合唱のアブラゼミに対して、夕暮れ時に聞こえてくるヒグラシの鳴き声。
ヒグラシの鳴き声は、人に癒しをもたらすとされる1/fゆらぎだそうです。
カナカナ…と森中に響き渡る自然のBGMは、心に染み入って涼感と寂寥感を誘います。
そんなヒグラシですが、ガレージハウス敷地内で羽化風景に遭遇しました。
殻から出て来たばかりの成虫は、綺麗なエメラルドグリーンをしています。
やがて茶色の完全体に変わり、飛び立って行きました。
自然界では、毎日、生命のドラマが繰り返されている。
そして、それは案外、身近にあるものなのですね。
長雨で家から出られない日々が続きますが、ガレージハウス内散策だけでも、小さな発見があります。
クモの巣もそのひとつ。
先ほどまではなかったのに、ごく短時間に張り巡らされていて、仕事の早さに驚かされます。
見事な幾何学模様は、自然のアート。
普段は鬱陶しいと思うクモの巣も、見様によってはいとをかし。
取り払うのを忘れ、しばし見惚れてしまいます。
日没後は花火時間。
各地の花火大会が中止になる中、せめてお庭で小さな花火大会でも。
子供も大人も一緒になって楽しめます。
線香花火の儚い炎は、一種の郷愁装置。
少年だった「あの夏の日」へと時間を戻してくれるのでした。
ヒグラシ、クモの巣、線香花火。
小さな思い出が詰まったある夏の一日。
夏の日々は、こうしてゆったりと流れてゆくのでした。
日々是好日。八ヶ岳。大切な一日。
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